こんにちは。もよです。
「あなたにとってのしあわせとは?」と聞かれたときに、自分なりの答えを堂々と伝えられる人ってかっこいいな・・・なんて思います。私はというと、そう聞かれたときにはモゴモゴと小さな声で「うーん・・・家族や友達と一緒に過ごしているとき、かな?あと猫とモフモフしているとき。えへへ。」なんて、誰もが納得してくれるような当たりさわりのないことを答えてしのいでしまいそうな気がします(笑)
もちろん、家族や友達と過ごしているときはしあわせを感じるし、猫とモフモフしているときだってしあわせです。だれもが納得できる「しあわせ像」だとも思います。
でも、心の中では「しあわせってそれだけで成り立つものではないよなあ・・・」なんて感じていました。かといって、ひとことでシンプルに答えることもむずかしい。偉人たちの名言を参考にしてみよう、と思ったこともあるけれど、いまいちピンッとこなかったりします。
「幸福とは、考えること、言うこと、することが調和している状態のことである」by マハトマ・ガンジー
「幸せな人生を送りたいなら、それをなんらかの目標と結びつけなさい。人や物とではなく」 by アルバート・アインシュタイン
わかるような、わからないような・・・
それならば、「自分なりのしあわせ」を見つければいいよね、ということになると思うけれど、
個人差はあるとはいえ、ある程度決まった形の脳みそと、臓器と、骨と筋肉を同じ数だけ持つ私たち人間にとっての「しあわせ」が、そこまでかけ離れたものになるのかな・・・枝葉はちがえど、根っこにある「本質」は一緒なんじゃないのかな?と感じていました。
そしてついに先日読んだ本のおかげさまで、「しあわせとは?」という問いに対しての、人間だれにでも共通する「本質的な答え」を見つけられたような気がしています。
今日はその本を紹介したいと思います。
本について
「精神科医が見つけた3つの幸福」という本です。
精神科医である樺沢紫苑(かばさわしおん)さんが、多くの患者さんと接する中で導き出した「幸せとは?」について、書かれています。
「もっとしあわせになりたい」という気持ちは
すべての人に共通した気持ちだと思いますが、
「しあわせとは?」ということがよくわからないまま、「しあわせ」に向かって歩いていくのは、なかなかむずかしい。
行き先を決めないでフラフラ散歩したり
行先を決めないで電車に乗り込んだり
そんな気ままな旅の醍醐味もあるけれど・・・
そんな時期があってもいいとは思うけれど・・・
「私は変わりたい。もっと幸せになりたい。でもどこに向かえば、何をすればいいのかわからない・・・」
そんな気持ちが湧いてきたとき、必ずその道しるべになってくれるであろう素敵な本でした。
「脳内物質(ホルモン)」を中心に「しあわせ」について説明してくれているので、自己啓発本とか成功哲学本などというよりは、「人間の仕組み」を教えてくれているような本です。読み終わったらすぐに、今よりしあわせになるために「日常生活の中で具体的に何をすればいいのか」がわかって頭がスッキリする「実用書」です。
幸せの三段重理論
本の中で、「幸せの三段重理論」というピラミッドが出てきました。
簡単に説明すると、
「しあわせ」はピラミッドのように積み上げていくものであって、
その土台にあるのが「心と体の健康」。
その上に積み重なるのが「人とのつながり」。
そしてその上に積み重なるのが「成功やお金」。
そして、それぞれに対応する脳内物質があります。
「心と体の健康」=セロトニン
「人とのつながり」=オキシトシン
「成功やお金」=ドーパミン
これらの脳内物質に共通していることは、「人間がしあわせを感じているときに分泌されていること」ですが、脳内物質によってそのしあわせの種類が異なります。
著者はそれを
「セロトニン的幸福」
「オキシトシン的幸福」
「ドーパミン的幸福」
に分けて、説明してくれています。
そして、人間が
継続して安定した「しあわせ」
を感じるためには順番があるとのこと。
セロトニン的幸福
↓
オキシトシン的幸福
↓
ドーパミン的幸福
心と体の健康なしに、
人との良好なつながりは得られない。
人との良好なつながりなしに、
成功やお金は得られない。
(一時的に得られたとしても続かない。)
心と体の健康なしに、
成功やお金は得られない。
(一時的に得られたとしても続かない。)
本の中で、そう断言されています。
よくよく考えてみると、たとえば頭痛で頭がズキズキと痛むときに、だれかにやさしくできません。大好きな人が目の前にいても、話すよりも先に横になりたい・・・と思うでしょう。そして、頭痛のときは仕事にも集中できず、はかどらない。素敵なアイデアなんて、きっと湧いてきません。そして、人間関係のよくない会社の中で、出世したりお給料が上がったとしても、しあわせを感じられるでしょうか?
たとえば家族とケンカをしてイライラしているとき、家族以外の人にも口調があらくなってしまうときだってあります。そんなとき、職場の空気をピリピリさせてしまうでしょう。そんな空気の中では仕事はスムーズにすすまず、効率も悪くなってしまうでしょう。
そして、どんなに仲のいい家族であっても、だれか1人が病気になってしまったら・・・家の中でどんよりしてしまう場合もあるだろうし、お世話などが大変でイライラギスギスして家族関係が悪くなってしまうこともあるかもしれない。お金の負担も時間の負担も増えて、そんな状態で仕事のパフォーマンスはきっとあがりません。
そうイメージすると、この「セロトニン的幸福→オキシトシン的幸福→ドーパミン的幸福」の順番に納得できます。
セロトニン的な幸福とは?
セロトニン的な幸福は、体と心の調子がよい時に感じられる幸せです。
今日もがんばろう!
今日は何をしようかな。今日が楽しみだな。
なんだか体が軽いな。心も軽いな。
お日様が気持ちがいいなあ。
風が気持ちいいな。
ごはんがおいしいな。
お布団がきもちいいな。
そんな、体と心が安定していて、日々のストレスにも耐えられる状態。日々の小さな心地よさを感じられている状態。
そんなイメージです。
オキシトシン的な幸福とは?
オキシトシン的な幸福は、人や動物とのつながりによって感じられる幸せです。
家族といっしょに食卓を囲むとホッとするな。
仲良しの友達とランチにいって
たくさんしゃべれた。楽しい。
恋人とハグをして元気がでた。
赤ちゃんを抱っこして癒された。
ネコをなでてると落ち着く。
行きつけのマッサージを受けて、
体も心も癒された。
そんな、周りの人たちと体と心のつながりを持てている状態。自分は受け入れられている、自分には居場所がある、自分は愛されていると感じられる状態。
そんなイメージです。
オキシトシン的な幸福の反対は「孤独」です。
ドーパミン的な幸福とは?
ドーパミン的な幸福は、何かを「達成」したり「ご褒美」をもらえたときに感じられる幸せです。
仕事がうまくいってうれしい。
職場で出世した。お給料が上がった。
〇〇できるようになった。
ほしかった物を買えた。
行きたかった〇〇に行けた。
ゲームをクリアした。
おもしろい映画を見た。
おもしろい情報を得た。
SNSでフォロワーが増えた。
いいねをたくさんもらえた。
そんな、ワクワクしたりドキドキしたり「やったー!」と喜んだり、「快楽」を感じている状態。楽しかったり興奮している状態。
そんなイメージです。
「ドーパミン的幸福=しあわせ」の勘違い。
ここ最近の私、ドーパミン的幸福=しあわせと勘違いして、セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福をおざなりにしちゃっていたかも・・・
本を読んだときに、ハッとしました。
はじめは、はじめての子育てで体も気持ちもヘトヘトだったときに、今の自分の体と心に負担がかかりすぎないような、家族との時間も大切にできるような、そんな働き方はどんな働き方だろう?というところがスタートでした。つまり「セロトニン的幸福」と「オキシトシン的幸福」をもっと感じられるように、というのがはじまりだったのに・・・
「お家サロン」という働き方が今の自分にとって一番しっくりくる!と行動しはじめて、少しずつ少しずつ「形」になっていくのがすごく楽しくて。そしてやっぱり自分で「お金をかせげること」がうれしくて・・・今思えば、私の中で「ドーパミン的幸福」を久しぶりに感じられたんだと思います。
というのも「子育て」って、ドーパミン的幸福を感じづらいように思います。(子供がお昼寝したあとのケーキとか、子供が寝静まったあとの映画とか、そういうご褒美は自分なりに用意できるけど、「達成感」ってなかなか感じる機会がなかったりします。)セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福を感じられていても、ドーパミン的幸福を感じづらく「なんだか物足りないな。なんだか退屈だな。」と感じていたんだと思います。
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福が「じわ~」と染みる幸せだとしたら、ドーパミン的幸福って「ピカ―ッ」と華やかで刺激的な幸せです。なので、ドーパミン的幸福は「中毒性」があるそうです。「もっともっと!」とどんどんエスカレートしてしまうそう。
本を読む前の私も、そのドーパミン的幸福の「中毒」になっていたのかもしれません。家事や子育てをしながら、自分の好きなことを仕事にするために、日々「時間が足りない!ママって大変!」と、なんだか焦って動いているような感覚になることが多くありました。そういうとき、睡眠時間を削ったり、がんばりすぎたり、心ここにあらずで家族と過ごしてしまったり、友達と遊ぶよりも仕事や勉強ばかりを優先してしまったり・・・
本の言葉を借りると「ピラミッドの土台がグラグラして」なんだかしあわせを感じにくくなっていたように思います。「もっとしあわせになりたい」からいろいろ動いているのに、それじゃ本末転倒だ・・・とちょっぴり反省しました。
最近なんだか幸せを感じにくいな・・・と思ったとき、このピラミッドを思い浮かべて、「今私のしあわせのバランスはどうなってる?」「ドーパミン的幸福の中毒になっていない?」と立ち止まってみる。
そんな時間が大切だなと感じるようになりました。
しあわせな生き方とは?
朝目覚めて太陽の光を浴びたら、
「今日は楽しみだな!」とか
「今日もがんばろう!」とか
前向きな気持ちが湧いてくる。
家族や友達や仲間と、
おしゃべりしながらおいしいごはんを味わって。
小さなことでいいから、自分ができることで周りの人の役に立つ。ささやかなことでいいから、周りの人に喜ばれることをする。
すると、周りの人とのつながりが強くなっていく。
生きていくために必要なお金も自然と入ってくる。
「今日も1日たのしかったな」
「今日も1日がんばったな」と感じながら、
ぐっすり眠る。
時に学んだりチャレンジしたりしていると、
自分にできることが少しずつ増えていく。
するとどんどん関わる人も増えていく。
お金もどんどん巡っていく。
そして、経験できることも増えていく。
小さかったピラミッドが、
少しずつ大きくなっていく。
自分を大切に。人を大切に。
それを土台に、しあわせを育てていくような気持ちで、毎日を楽しもう♪
本を読んだ今、そんなふうに生きられたらなと思います。
「しあわせ」を育てることは、案外簡単なのかもしれない。
そして案外、自分はすでに「しあわせ」じゃないか♪
そう気づくことができました。
今もし、「あなたにとってのしあわせって何ですか?」と聞かれたら。
体と心が元気で、家族や友達や仲間と温かいつながりを持てていて。自分にとってしっくりくる仕事をして、今の自分にできる範囲で、だれかの役に立ったり喜ばれている状態かな♪
なんて、堂々と答えられそうな気がします♪
「しあわせの土台」を見直してみる。
「体と心の健康」は「しあわせの土台」。
この本を読んで、そのことがストンと腹に落ちました。
しあわせの土台がグラグラしているな・・・と感じた時=体と心の不調を感じた時は、ぜひ「整体」を活用してもらえたら嬉しく思います。
体と心を整えて、セロトニン的幸福を。
お話したり、触れられる気持ちよさを感じて、オキシトシン的幸福を。
整体×整心お家サロン「pono-me」があなたにとって、「しあわせの土台」を整える場所になればいいなと思っています。
ちなみに「あなたの仕事は何ですか?」と聞かれたとき、今までは「お家で整体をやっています。」と答えていたけれど。
今度もし「あなたの仕事は何ですか?」と聞かれたならば、
ご縁のある方の、しあわせの土台を整える仕事をしています。
なんて、堂々とかっこよく答えられたら素敵だなと
ニヤニヤしている今日このごろです(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、あなたの体と心がより健康になるヒントになれば、うれしく思います。