こんにちは。大阪府箕面市にて、女性の体と心を整えるお手伝いをしています。整体✕整心お家サロン「pono-me」のセラピストもよです。
今、心の不調でしんどい方へ。
前回の記事では「体を整える根本的な考え方」について書きました。（先にこちらを読んでもらった方がこのあとの文章を理解しやすいかと思います。）
「心を整える根本的な考え方」も、「体を整える根本的な考え方」とほぼ同じだと私は考えています。
とはいえ、「心」は確かに「感じる」けれど、目には見えないもの。だからこそ、「体の不調」よりもなんだかフワッとしていて、整えにくいものです。
最近、なんか元気が出ないんだよね。何もやる気が起きない・・・
この間、子供についつい怒りすぎちゃった。なんか最近イライラしちゃうんだよね・・・
そんなときってあるよね。心を整えたり、コントロールするのって、ほんとにむずかしいよね。どんなときに心が乱れたり、コントロールしにくくなったりするのか、なんとなくイメージできているとホッとすると思うんだ。
今日お伝えする「心を整える根本的な考え方」を頭においておけば、「心」という雲をつかむようなフワッとした、でも生きる上でとても大切なものと、ちょっとだけ仲良くなれるかもしれません。
生きていれば、感情が爆発したり、心が晴れない日ももちろんあるけれど、そういうときに少し落ち着いて自分と向き合えるかもしれません。
今、心に不調のある方の心が晴れる、なにかヒントになればうれしく思います。
息子の懇談でのエピソード
まずは、「心を整える根本的な考え方」も「体を整える根本的な考え方」と同じだなと考えるようになったきっかけについて書きたいと思います。
小学２年生の息子は、ひょんなことから近所の公立の学校へは行かずに、家から少し離れたオルタナティブスクールに通っています。
時間割はあるけれど、学習は基本的に自分のペースですすめ、午後にはそのとき自分がやりたいことをやる「プロジェクト」という時間があります。
日々の学校生活のルール、また運動会や文化祭や遠足や旅行なども含め、すべて子供たちが話し合って決める、という独自のスタイルで運営している小学校です。
小学校２年生の懇談で、
・「学習の時間にスタッフルームで休むことが多くなったこと」
・「最近友達に手をあげてしまったこと」
という内容がありました。
もし私が昔通っていた小学校だったら、先生はどう対応していただろう？と考えてみると・・・きっとその学校での事実をお母さんに伝えて、お母さんが「勉強ちゃんとしなさいよ」とか「なんで手を上げちゃったの？あやまった？そんなことしたらダメだよ！」と注意する、という感じだったと思います。なので私はそういう対応をイメージしていました。
でも息子の通う小学校では、事実は事実として淡々と伝えた上で、スタッフさんの見解を話してくれました。
たとえば、心の中にバケツがあったとして、日々学校や家でいろんなことがあって、どんどんバケツに水がたまっていくイメージです。その水がたまるにつれて、やる気が出なくなったり、そのバケツから水があふれてしまったときに、とっさに手が出てしまう。そんなイメージをもっています。だから私たちにできることは、その水の量を減らす工夫を一緒にすることだと思っているのですが、最近ご家庭での様子はどうですか？
バケツの水を抜く時間を、たくさんとるのもいいと思います。○○（息子の名前）の水が抜けていってる時間なのかな？と思うのは、ねんどをしている時間と、猫とモフモフしている時間なのかなと思うのですが、ご家庭ではどうですか？
拍子抜けしたのと、息子のことを本当によく見てくれているなと感じたのと、愛のある対応だなと感じたのとで、なんだか涙腺がゆるんでしまいました。
同時に、自分が理解していた「体を整える根本的な考え方」とほぼ同じ内容だったので、「心を整える根本的な考え方」も同じなのかもなぁと感じたきっかけになりました。
事実に対してただ怒ったり注意するんじゃなくて、息子の小さなSOSを見逃さずに伝えてくれて。息子に何が起こっているのかを考えて、いっしょに息子の心のバランスをとっていこうとしてくれる学校の対応に、心強さと愛を感じました。
心に不調があるときに自分に問う、３つの質問
「体に不調があるときに自分に問う、3つの質問」と同じ流れにはなりますが、
心に不調があるとき、まずは３つの質問を自分に問いかけてみます。
①自分の心が耐えられる負荷はどれくらい？
自分の心を「バケツ」だとイメージしてみます。
蛇口からは水が出ていて、そのバケツに水がどんどんたまっていきます。
その水は「心への負荷」です。
あなたの心は、どのくらいの水をためられるでしょうか？（人によってバケツの大きさはちがいます。）
②自分の心にかけている負荷はどれくらい？
蛇口からは、多かれ少なかれ毎日水が出ています。
そしてバケツに、水はたまっていきます。
【心の負荷の一例】
・こんな仕事したくないなぁ。
・子育て、もう疲れた。
・これ、嫌だなぁ。
・これ、苦手だなぁ。
・これ、めんどくさいなぁ。
・これ、緊張するなぁ。
・この人、苦手だなぁ。
・最近忙しいなぁ。ゆっくりしたいなぁ。
・かなしいなぁ。さみしいなぁ。
などなど
今の生活の中で、毎日どのくらいの水の量が出ていて、どのくらいの水の量がバケツにたまっているでしょうか？
③自分にとって心地いいことをする時間をとれている？
・自分にとって心地いいことをしている時
・自分の好きなことをしている時
・自分がホッとできることをしている時
・寝ている時
蛇口からの水が止まります。
そしてバケツの底にも、実は蛇口があります。
自分が心地よい時間を過ごし始めると、その蛇口がゆるみ、バケツにたまった水がどんどん減っていきます。
毎朝、バケツの中の水は空っぽになっているでしょうか？
それともまだ残っているでしょうか？
心に不調が出ているとき、何が起こっている？
３つの質問を自分自身に問いかけてみて、どうだったでしょうか？
朝、まだ水が残っている場合。
そしてそれが、何日も何日も続いた場合。
どんどんバケツの水の量が増えていきます。
そしてバケツから水があふれる日がやってきます。
その状態が「心に不調が出ている状態」です。
そんな状態のとき、
・やる気がでなかったり
・イライラして、人に当たってしまったり
・思わず暴言を吐いてしまったり
・意地悪をしてしまったり・・・
自分は何に対してもやる気がない・・・
自分は何をしても続かない・・・
自分は性格がわるい・・・
自分は人に優しくない・・・
自分は意地悪だ！
そう感じてしまうことだってあるけれど、それは「一時的にそうなっているだけ」だと私は思います。
・心のバランスが崩れているだけ。
・バランスが崩れて、今もしくは長期的にそうなっているだけ。
・心のバランスを見直すきっかけ。
そんなふうに思います。
たとえば、嫌なことをされたり言われたりしたとして。自分の心のバランスが崩れるときがあるように、だれしもが心のバランスが崩れるときがあるよね、お互い様だよね、って思えたら楽だなって思います。「○○さん、心のバケツの水があふれてるのかも。じゃないとこんな嫌なことしてこないよね」って思いやりを持てたら、気持ちも落ち着きやすいよね。ごきげんなとき、人って基本的にやさしいもんね。
心の元気を保つために。
以上をふまえると、心を元気に保つためにすることは、
①心への負荷を
ほどほどにする工夫。
②自分にとって
心地いい時間を作る。
の２つです。
心を元気に保つために、心の負荷を「０」にする必要はないし、好きなことをする時間を「１００」にする必要もありません。
がんばる時間も大事。好きなことをする時間も大事。そのバランスが大切なんだと思います。
「自分の好きなことをする時間」＝「がんばる時間」に近づける工夫ができれば、心の元気も保ちやすくなります。
それじゃ、「自分にとって心の負荷がほどほどな環境」＝「自分に合った環境」に身を置くことがかなり大切になってくるよね。もし今ストレスフルな環境にいて、でも今すぐにはそこを離れられないとしたらどうしたらいいんだろう。
なんで離れられないんだろう？とか、なんで自分はこれがイヤなんだろう？とか、なんでキライなんだろう？とか、なんでこの人が苦手なんだろう？って、考えてみるだけでもいいのかも。「イヤ」の反対は「イイ」で、「キライ」の反対は「スキ」で、「苦手」の反対は「得意」だもんね。自分の「イイ」「スキ」「得意」を知るきっかけになるかもだよね。ネガティブな気持ちだって、今よりももっと自分に合った環境で、自分らしく過ごせる場所にたどりつくための、心の羅針盤なのかもしれないなって思うよ〜！
もしくは、いろんな本を読んだりして、いろんな「考え方」を取り入れてみるのも１つかも。私自身も本を読んで、新しい考え方を知ったとき、同じ環境なのに見え方がガラリと変化して、嫌だったことが嫌じゃなくなったり、苦手だった人が苦手じゃなくなった経験があるよ。見え方が変わるだけで、心の負荷がグッと減ったりするよね。
ちなみに、息子は幼稚園が大嫌いでした（笑）「こりゃ小学校に入ったら、絶対不登校になる！」と妙に自信マンマンだった私が、いろいろ調べている中で見つけた学校が、今通っているオルタナティブスクールです。
「合わない幼稚園に３年間も通わせてごめんね・・・」という気持ちもありましたが、合わない場所に一度身を置いたからこそ「息子に合う場所」を見つけられたと今は思っています。
体を整えて→心を整えるのもアリ♪
体と心はつながっているので、心が元気じゃない時は、体も元気じゃなくなります。心がどんよりしているとき、体は重たく感じるし、逆に体に不調があるときは心もなんだか晴れなかったりします。
なので心を整えたいとき、まずはエイッと体を整えるのも効果的です。
目には見えない「心」を整えるよりも、目に見える「体」を整える方が、簡単だからです。
散歩したり、走ったり、ストレッチしたり、ヨガしたり、スポーツしたり・・・自分のできる範囲で体を動かしてみると、案外簡単に心がリセットされて「またがんばろう」と思えたり、心にポッと灯がともったり、エンジンがかかったりします。
その1つの選択肢として、
私は「整体」をやっています。
「なんか元気でないよ〜」「なんかモヤモヤするよ〜」「運動って言われても何したりいいかわからないよ～」という方は、ぜひ一度整体を頼ってみてください。
体を整えることを通して、心も元気に戻るお手伝いをさせてもらえたらなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)
